CONCEPT

コンセプト

100年先もおもしろい

2021年8月、奥信濃を舞台にトレイルラニングレース「奥信濃100」を開催いたしました。長引くコロナ禍の影響で、大打撃を受けている地元の宿やスキー場などの観光産業をなんとかしたい、大会中止があいついで走れずにいるトレイルランナーの仲間たちに活躍の場を設けたい、そしてレースをきっかけにロングトレイルを整備し、この地の資源のひとつにしたい。そんな思いからでした。

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私たちにできること

トレイルランナーのみなさん、奥信濃に走りに来ませんか? 奥信濃は長野県北部の6市町村からなるエリア。豪雪地帯として知られ、スキー王国とも呼ばれる水の美しい山村地域です。総務省の人口推計予測によると、この地は5年で人口が10%減り、10年後には高齢化比率は現在の36%から40%以上になると言われています。またコロナ禍で基幹産業のひとつである観光業は大打撃を受けてしまいました。「なにか役に立てることはないのか?」。この奥信濃で生まれ育った私は、自身の得意なことで故郷の力になりたいと思うようになりました。

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奥信濃そのもの

ロングトレイルというアイディアはすぐに思いつきました。地図に線は引いてみたものの、地元の私たちでさえ知らないトレイルや、学校の先生から聞いた古道ばかりでした。現場に行ってみると藪で通れなかったり、そもそも道がない区間もたくさんありました。けれど、トレイル探しは地元の魅力を再発見するいい機会にもなりました。

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この地域には西国街道やとりで街道など、生活物資の運搬や湯治のための古道があります。そして樹齢300年を超えるぶなの原生林、木島平の美しい田園風景、果樹園に通じる小道があります。全部つないだら、なあんだ旅じゃないか。奥信濃を巡る旅トレイルじゃないか、と思ったのです。

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100年先もおもしろい

これらの道をひとつにするために、またより快適に走れるようにするために、今年も1年を通じてトレイルを整備しています。特に力を入れているのが本沢川沿いのトレイルです。このトレイルは国宝級のブナの原生林が広がるカヤの平や、広く奥信濃を見渡せる高標山と里とつなぐ重要なルートです。しかし、数十年前に車道ができたために歩く人が少なくなり、初めて行った時は背丈よりも高い藪に覆われ、道がなくなっていました。なんとしても道を復活させてコースをつなぎたい。地元の人や、ボランティアの皆さんと2ヶ月に渡る整備の末、2021年8月15日にコースとして開通させることができました。2022年大会では多くの選手がここを走り、初めての100kmレースが実現しました。

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2023年は、本沢川トレイルの整備は一段と進みました。多くの方のご支援により渡渉箇所への木橋架設、ぬかるみへの木道設置が実現しました。またトレイル保全ワークショップの開催を通じて、これからのトレイル保全のあり方を学びました。

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2024年大会は6月の新緑の時期に、この本沢川トレイルを含む「100km」「50km」「25km」の3カテゴリーで開催いたします。100年先もおもしろい奥信濃、多くのみなさまのご参加をお待ちしています。

奥信濃100トピックス

  • 2021年4月中旬 古道、旧道の調査開始
  • 2021年5月上旬 登山道整備開始
  • 2021年8月15日 コースとして開通
  • 2021年8月28日 第1回大会開催 75kmに短縮
  • 2022年6月11日 第2回大会開催 初めての100kmレースの実施
  • 2023年6月7日 渡渉箇所に木橋架設
  • 2023年6月10日 第3回大会 完走率80.5%
  • 2023年10月 ぬかるみに木道設置
  • 2023年11月 トレイル保全ワークショップ開催

「奥信濃100」大会実行委員長 山田琢也

魅力ぎっしりの100km

秋田県出身の私、木村大志は2015年に信越自然郷エリアにやってきました。アウトドアスポーツを学ぶためです。ここで見た、感じた四季折々の美しい景色、季節が変わるごとに楽しめるトレイルランニング、MTB、スキーなどは忘れられないものとなりました。一度、東京に転居するのですが、好きだったこの地への想いが忘れられず、信越自然郷のなかでも奥信濃と言われるここ木島平村へ戻ってきました。

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そして大好きな奥信濃でトレイルランニングの大会を開催することになりました。この魅力あふれる自然をカラダいっぱいに体験していただきたい、そんな思いでたくさんの苦労とたくさんの時間をかけて100kmのコースを作りました、必ずご満足いただけるはずと自負しております。

山と里、3つのラウンドを楽しむコース

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・独立峰、高社山をまわるラウンド
・これぞ奥信濃という深い森のカヤの平ラウンド
・田園景色を楽しみながら走る里山ラウンド

「奥信濃100」はこの3つのラウンドをまわります。そこには村と村をつなぐ歴史ある古道、雪の重みに耐え育ったブナの森、雪解け水が流れる沢沿いのトレイル、そして懐かしさとやすらぎにあふれた山里の風景があります。奥信濃の自然や魅力がぎっしり詰まった100kmの旅です、ぞんぶんにお楽しみください。

「奥信濃100」コースディレクター木村大志

大会の特徴

  1. 奥信濃のThe旅トレイル
    樹齢300年のブナの原生林、木島平の美しい田園風景、歴史を感じる古道、果樹園へ続く小道など、自然の美に満ちた道のりが待っています。
  2. 利便性の高い立地
    スタート・ゴール地点に隣接した約500台収容可能な駐車場を完備。JR飯山駅から車で20分。またレース終了後、すぐに利用できるお風呂をご用意。汗をかいたままのバス移動の必要はありません。
  3. 持続可能なレースの追求
    ペーパーレス手続きや関係者のコミュニティ構築、トレイル保全活動など、環境に配慮した持続可能なレースを目指します。
  4. 継続的なトレイル保全活動
    常設のロングトレイルを目指し、奥信濃エリアのトレイル保全活動に努めます。
  5. 未来のランナーたちへのサポート
    小学生・未就学児向けのレースも開催し、若いランナーの挑戦を応援します。

【運営・スタッフ】ALP SKI TEAM
“アウトドアスポーツで人生を豊かに”

様々な人が屋外で楽しく過ごせるように工夫することを第一の使命として活動します。

9市町村からなる信越自然郷をベースに、私たちはこの地域でだからこそできる、アウトドアスポーツを楽しんでいます。スキー、トレランや様々なアウトドアスポーツのできる恵まれた地形、気候。この特色を活かした楽しみを多くの人に伝えていきたいと思います。 財産である自然環境をそのまま使い、自然に負担をかけずに楽しみます。

春から秋はトレランやバイク、冬はクロカンスキーやSKIMOのツアーやトレーニングキャンプ、レースを主催します。

ALP SKI TEAM

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